不動産に関する情報は、我々現場の人間には非常に重要なものです。
しかしネットの世界では、プロでは無い人間が書いた情報は、何となく大枠では合っているが、部分的に間違っていたり、全く現場を理解していないと思われるフェイクとも言える情報であったりと、一般の人が信じてしまうと困る情報が氾濫しています。
しかもそれらしい肩書をつけているので余計に質が悪い・・・。
私は日々、それらに対して悲しい気持ちになっています。
細かい事はさておき、不動産の売買についてのプロでは無い事の判断の仕方を考えるとともに、情報の真偽についての考え方についてお伝えしようと思います。
不動産関連のフェイク情報の発信者
不動産関連の情報についてのフェイク情報の発信者は、不動産売買のプロでは無いケースがほとんどです。巧妙に肩書をつけていますが、全く似て非なる物だったりします。
例えばよく見かけるのが・・・
不動産鑑定士監修とか〇〇コンサルタントとか、業界人・・・
だとかという肩書です。
不動産鑑定士は確かに立派な資格です。
非常に難しい、私の様な不動産屋ごときでは受かる事ができない国家資格です。
しかし不動産鑑定士の仕事は、不動産の売買ではありません。
不動産鑑定士は、地域の環境や諸条件を考慮して「不動産の有効利用」を判定し、 「適正な地価」を判断します。つまり、不動産鑑定士は、不動産の価格についてだけでなく、不動産の適正な利用についての専門家でもあります。
引用元:日本不動産鑑定士協会連合会
不動産鑑定士は土地の鑑定評価のプロであって、売買の実務に長けている訳ではありません。
”不動産鑑定士が監修”と言えば、素人が書いてもかなりの重みを感じます。
またこれが文章は上手なので、それなりに入ってきたりもするんです。
恐ろしいですねえ・・・。
不動産業者 < 不動産鑑定士
の図式が何となくイメージで出来上がってしまっているので、仕方が無いかもしれませんが、WEB上では不動産屋よりも権威があって正しい事を言っているだろうと錯覚してしまいます。
監修しているだけで、書いている人は素人さんですし、農地売買のプロでも無ければ任意売却のプロではありません。
書いてあることは???な事も結構あります。
一般のユーザーさんは、何となく正しいだろうというイメージ付けがされてしまうので、間違った理解のままでおかしな所でつまずいてしまったりします。
虎の威を借る狐さん商法は昔からありますが、WEB上でも同じことが言え、注意が必要なのです。
ポイントとして、書いている人は、監修している人は何のプロなのか?
という事を十分に把握する事です。
不動産関連で言うと、訳の分からない=意味のない、民間の資格が結構あります。
なんかがそうですね。
”なんちゃって”なんです。
持っていない私の方がよっぽどプロですし^^
講習を聞いてお金を払って取得する、民間のクソみたいな資格については、不動産関連でははっきり言って意味がありません。
それらしい肩書が欲しいだけの人が持つものです。
コンサルタントと名の付く物も注意が必要です。
全部が全部ではありませんが、大抵クソみたいな資格や自己申告です。
例えば、相続のプロは、行政書士や司法書士です。
相続支援コンサルタントが行う業務は相談に乗ってあげるだけです。
そしてプロの、行政書士や司法書士へ依頼し、遺産分割協議や相続登記を行うんです。
ピンハネするかしないかは別の話ですが・・・ピンハネする為の資格とも言えますね。
最初から行政書士や司法書士へ相談すればいいだけなのです。
あんまり言うと怒られてしまいますが、国家資格や知事の許可した免許等とは全く別物であると理解しておきましょう。
そして、資格を持っていない人でも資格を持っている人より有能な実務経験者は確かに存在しますが、それでもやっぱり国家資格は別物です。
それなりの努力をしてきた人しか持っていないのですから。
かる~いタッチの不動産業者もそこそこ使えると思いますが、やはり最後は資格者です。
一つの判断材料にして下さい。
最後に何のプロなのかを簡単に説明しておきますね。
- 司法書士 ・・・登記業務全般。
- 土地家屋調査士 ・・・不動産の表示に関する登記の専門家
- 行政書士 ・・・主に官公庁への申請書類の作成・提出手続き
裁判所や検察庁、法務局等に提出する書類の作成提出など
法務大臣から認定を受けた認定司法書士は、簡易裁判所における民事訴訟、民事執行、民事保全、和解、調停などにおいて当事者を代理することができます。
測量行為で土地の境界を定める
建物の表示登記を行う
等。
書類作成のプロで、その業務範囲はかなり広範囲です。
車庫証明
車の登録業務
農地転用申請
遺産分割協議書の作成
建設業の免許許可申請
道路使用許可の申請
内容証明の作成
等々
他に弁護士や税理士も関わりますが、ここはメジャーなので省略します。
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