最近立て続けに目にした、中古マンションの残念な購入についてお話ししましょう。
その方達の共通点は、中古マンションを現金で購入された事です。
え?何で現金で購入したらダメなの?
という声が聞こえてきますが・・・
全部が全部ダメでは無いのですが、中古住宅を含め、中古マンションを購入するに当たっては、仮に現金で購入できるとしても、念の為に確認しておかなければいけない、重要な事が存在するんです。
中古マンションや中古住宅を現金で買うデメリット
中古マンションや中古住宅を現金で買うデメリットなんて無さそうな気もしますが・・・最近見てしまった残念な購入の原因が、現金購入であった事は間違いありません。
では現金で購入する事の何が問題なのか?デメリットとは何でしょう?
実は、現金で購入する事で、相場よりかなり高く購入してしまっているのです。
もちろんお金持ちがする事で、本人が納得しているはずなので問題は無いのですが、仮に私の知人であればそんな馬鹿な買い物はしないように絶対に言います。
中古マンションの概要
これらの事を知っていれば、当然2200万円が高い買い物であると理解できます。
何も知らないにしても2,200万円という売買価格は高いですが、何らかの付加価値があればあり得る可能性もあります。
しかしながら、そうではありません。
特段の環境の変化も無く、付加価値が生まれる要素も見当たりません。
購入する側に特別な理由があったのか?というと、特段その物件にこだわる理由も無かったそうです。
2,200万円という価格は、単純に住宅ローンの残債と諸費用を処理できる金額だったから設定された金額であったのです。
なぜ相場より高く購入したのか?
購入した本人達は、現金で購入した為に、”相場より高く買った”認識がありませんでした。前述の様な状況を調べていない、知らされていない事も、高買いの理由なのですが、住宅ローンの審査をしなかった事が大きな要因なのです。
なぜか?
実は7年前の売買時において、購入された方は住宅ローンを組んだのですが、その際の銀行の評価が1,200~1,300万円程度だったのです。
その方は自己資金を500万円用意されていたので問題は無かったのですが、今回の高買いに当てはめてみると、自己資金を1,000万円以上用意する必要があります。
最近では所得によってのみ判断する様な金融機関もありますが、基本的には評価よりも高い部分については信用度合いを見ながら、自己資金を用意する必要があります。
そう、住宅ローンの審査をしておけば、金融機関の評価がある程度わかるので、実勢価格=相場に近い数字が判るのです。
不動産業者は売れればいいですから、それらしい事を言って2,200万円を妥当なものであるかのように振る舞います。
なので、自分がある程度価格に納得する為にも、住宅ローンにおける金融機関の評価を目安にする事が必要と言えるのです。
もちろん金融機関の評価が100点満点ではありませんが、マンション等のレギュラーな物件については、おおよそ誤差は少ないと言えます。
現金で不動産を買おうとする前に確認すべき情報
中古マンションに限らず、現金で不動産を買おうとする前にこちらの記事をご覧ください。
現金で購入するよりも、ローン減税が利用できる分、得して購入する事が出来ます。
不動産の場合、現金で購入するからと言って、特段値引きがあるケースはありません(裏金を利用・要求する様なケース以外は)。
であるならば、もっと賢く、こういったローンもある訳ですから、利用しないと損ですよね?
中古住宅・中古マンションの購入まとめ
今回のお話は、購入された方には大きなお世話です。納得してその金額を支払われているので、幸せな生活を送られていると思います。
しかし、これから中古住宅や中古マンションを購入しようという場合は、今回の話を参考にして下さい。
果たしてその物件がある程度相場に見合ったものなのかどうか・・・・住宅ローンの審査をすることで金融機関の評価を知っておくべし!
もちろん特殊事情がある場合はその限りではありませんので、ご自身の置かれた立場と事情によって勘案してくださいね^^
隣接地や進入路部分を購入するような場合は特殊事情と言えますので、どうしても必要な場合は少々高くても買っておくべきケースも存在しますから。
少しでも賢く中古住宅や中古マンションを購入したい方に向けてのお話ですので、ご了承を^^