不動産の一括査定が一番威力を発揮するケースと正しい利用法を暴露!

嘘・大げさ・紛らわしい

・・・そんな誇大広告ともいえる広告がネット上には蔓延していますが、不動産の一括査定においてはそれがとても目につきます。

真実を言葉巧みにすり替えたり、勘違いの印象を与える物が私の目から見ると大半です。

広告ですから、多少のオーバーアクションは必要なのかもしれませんが、大きな勘違いを不動産所有者に与える可能性が高いので、啓蒙の意味も含めて、正しい利用方法一番威力を発揮するケースとをご紹介したいと思います。

因みにこの事については私しか書いていません。今のところ。

だって現場の人間にしかわからない事ですから^^

利用しただけでは得だったのか損だったのかも解らないでしょう。

大抵の方は損していますが・・・。

不動産の一括査定が大活躍!本当に役に立つ時とは?

実は不動産の一括査定が本当に役に立ち、大きくその力を発揮するのは、

不動産を売らない時」と言えます。
不動産を売らない時」とは、

  1. 相続に関しての財産の査定
  2. 離婚に関しての財産の査定
  3. 自己破産・個人再生・民事再生等についての査定

この3つの様なケースで、不動産の一括査定が本当に役に立つのです。

その特徴として

  • 不動産は売らない

  • 財産分与

  • 裁判所が関与するケースがある

  • という事が共通の要因です。

    ではなぜこの3つのケースにおいて不動産の一括査定が本当に役に立つのかを見ていきましょう。

    不動産を売らない時に不動産の一括査定を利用しよう

    実は前述の財産分与や自己破産、民事再生等の場合、裁判所が関与する場合は必ず2社以上の不動産業者の査定書が必要になります。

    もちろん裁判所までいかずに協議離婚や遺産分割をする際でも、当事者同士で話し合いをするので、その基準となる価格が必要となりますので、不動産の価格査定は必要なのです。

    そして、売却を伴わないこれらの行為についての不動産の査定については、不動産業者は有料で査定をするケースがほとんどです。

    だって、売買に関わらなければお金になりませんから、当然と言えば当然です。

    中には営業マンが親切なフリをして、自分のお小遣い稼ぎにしているような場合も見たことがります。

    つまり、有料の物を2社以上用意するとなると、無駄な費用が出ていってしまう訳です。

    そこで大活躍するのが”不動産の一括査定”なのです。

    無料で複数社の査定依頼をできるので、それだけで数万円は得できるのです。

    そして金銭的メリットと共に、インターネットとメールのみで完結出来てしまうので、煩わしさも激減させることができてしまうのもメリットでしょう。

    要は不動産を売らない時に不動産の一括査定を利用すべし!なのです。

    不動産の一括査定の正しい利用法

    不動産を売らない時に不動産の一括査定を利用すべし!

    というのは理解頂けたと思います。

    不動産を売らない時に利用するのが良いのは間違いありません。

    ではそれ以外=”売却する場合”の場合にはどのように利用すれば良いでしょうか?

    実は現状の査定サイトの運用状況では、売却する場合に利用法を誤っているために、逆に損をしているケースが大半なのです。

    その事を説明しているサイトは少なく、また逆に煽るような広告サイトが増加しているので、もしこの記事に出会って頂いたならば、ここからの正しい利用法について理解し、損をしない利用をして頂きたいです。



    こちらの記事を読んでください。

    不動産の一括査定は、仲介での売れる金額を査定するものであり、複数社に依頼をするとその査定価格はドンドン吊り上がっていく傾向にあります。

    実際にそんな方をたくさん見ていますし、先ほども過去に私が査定した物件で、現在は他社で私の査定額よりもはるかに高い価格で売却をしているが、1年以上売れなくてどうすれば良いか?という相談を頂きました。
    反響が全くないのは適正な価格とかけ離れているからですよ?価格を見直されてはどうですか?

    結果少しだけ価格を下げるというお答えだったので、私は丁重にお断りしました。

    余計に傷口を広げる可能性が高いと判断したためです。

    そして、
    現在依頼されている会社に責任をもって売ってもらえるようにお願いしてみては?恐らく私が当初に言った価格くらいでの話になると思いますよ?



    結果的にその通りになり、私の方に当初の査定額での売却依頼がありました。

    その価格で売却できたとしても、1年以上の時間を損しているのです。

    また、高額で売れると思い込んでいた中で、ガクンと価格を落とす行為は心理的にもかなり損した気分になります。

    しかし、時間が経過するとともに状況は悪化してしまいます。

    価格が下落している地域だからです。TIME is moneyなのです。


    ではこの方が失敗しないようにするにはどうすれば良かったのでしょう?

    ポイントとして、本気で売却を考えているならば
    1. 机上査定は利用しない

    2. 仲介の査定価格と、買い取りの査定価格を出してもらう

    3. 仲介の価格はあなたの欲望の価格である事の認識

    この3点を必ず守り認識するようにしましょう。

    そうすることであなたの損失は防げます。

    机上査定は利用しない

    机上査定は不動産の一括査定サイトであれば必ず選択できるようになっています。

    お手軽で、簡単に査定ができると思ってしまいます。

    しかし出てくる価格は、井戸端会議並みの適当な価格で、何の根拠もない場合がほとんどです。

    「売らないけど何となく価格が知りたい」という場合以外は利用してはいけません。

    仲介の査定価格と、買い取りの査定価格を出してもらう

    一括査定を利用する場合は必ず買い取り価格を提示してもらいましょう。

    仲介での査定との価格の開きがその不動産会社の利益になるので、不動産会社の”ガチ”な価格が解ります。


    こうすることで、不動産業者がその物件に対しての本気度が変わり、尚且つ本当の適正価格=流通価格がわかるのです。。

    買い取りをしてもらう必要はありません。

    仲介で適正価格で販売活動をしてもらえば手取りも増えますし、一番高く売れたという結果が伴いやすいのです。

    地価が下落傾向にある地域では1年間も売れなければ、時間と価格のダブルパンチを喰らってしまう可能性が高いので、この適正価格を把握するという行為が重要なのです。

    仲介の価格はあなたの欲望の価格

    仲介の査定のみであれば、その価格が高くなるのは仕方が無いとも言えます。

    適正な価格を把握したとしても、人間の欲望はどうしても高い価格へなびいてしまいます。

    ましてや、別の会社でも同じ不動産屋さんが言う価格であれば、高い方に好印象を持ちますし、お願いしようとするのは自然な事です。

    しかし不動産屋はその人間の欲望を逆手に取り、自分の懐へ取り込んでしまう習性があり、結果的にダブルパンチを喰らってしまうのです。

    仲介の高い査定価格はあなたの欲望の価格

    であり、絵に描いた餅と同じです。

    他人が同じことをしていれば、「そんな高い金額は・・・」と気づく所が、いざ自分の事となると欲が勝ってしまうのが現実です。

    十分に戒めとして心に刻んでください。


    まとめます

    長々とお読み頂きありがとうございました。

    どうすれば損をしないかご理解いただいた方と、不動産を売らない方(離婚、相続、自己破産、民事再生、個人再生、債務整理等)だけ利用してください。

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    宅地建物取引士・行政書士です。 農地の売買、農地転用、任意売却、離婚相談、相続相談をメインに実務を毎日こなしています。 困った時はぜひご相談を!