不動産の一括査定の仕組みと裏側を知ろう!

皆さんは、不動産の一括査定サイトをご存知ですか?

広告宣伝が活発なので、名前くらいは聞いたことがあると思います。

イエウールとかイエイとかその他諸々。

これらの名前を聞いたことがあっても、本当のユーザーメリットを訴求している広告を見たことがありません。

やはり、所詮広告ですので、おいしい部分の協調がされている・・・され過ぎている・・・というのが現在の本当の所です。

先日も某大手査定サイトさんから加盟の勧誘がありましたが、こちらの要望を満たすシステムではなく改善の余地もない様な形だったので、それを指摘すると、半ば半ギレで電話を切られてしまいました。

ユーザーファーストとはかけ離れている部分があるんですね…。

不動産の一括査定サイト問題点は大きく2つ挙げられます。

  1. 素人による誇大広告

  2. 相場とはかけ離れた査定価格(仲介での適当価格)


この2つの問題点は、不動産の一括査定サイトの仕組み自体に原因があります。

決して利用するな!と言うのではなく、仕組みを理解した上で賢く利用して欲しいのです。

という事でここでは、一括査定サイトの仕組みと、その裏側を知る事で、信じてはいけない部分を知り、正しい結果を出す為の方法について考えてみます。


Contents

不動産の一括査定サイトの仕組み

こんな感じの不動産の一括査定サイトの広告を良く見かけますね。




こういった企業は全国の不動産業者に対して加盟店の営業を常に行っています。

仕組みとしてはこんな感じです。




査定したい人の個人情報を1件あたりいくらで売り渡している状態ですね。

加盟店が増えれば増えるほど、査定サイトの収入は増えていくわけです。

また、査定サイトは広告宣伝をする為に、不動産の仕組みを知らない素人にブログなどで広告宣伝を依頼していますので、間違ったプロパガンダによって査定サイトを利用してしまうユーザーが多く見受けられます。

え!驚きの価格で!

最高価格で!

買った時より〇〇〇万円高く売れる!

等と言うクレイジーなうたい文句での広告はまさにそれです。

まともな不動産業者であれば、これらの言葉が宅建業法に触れる恐れがあることくらいは認識しています。

素人だからできるんですね。


いわゆる、嘘・大げさ・紛らわしいの全てに該当するような文言ですが、宅建業法では当然こういった宣伝文句はOUTです。

確定していない事をさも確定するかの如き表現は不動産業者はしてはいけません。

ユーザーを間違った方向へミスリードしてしまい、一度刷り込まれた感覚は中々振り払う事はできません。


複数社へ一括依頼する事での価格の乖離


一括査定サイトの査定価格=仲介での査定価格は、極端に言うと絵に描いた餅です。

売れようが売れまいが、不動産業者にリスクはありません。

売主であるユーザーが、売れないリスクを抱えるのみです。

一括査定で査定をする不動産業者の考え方はこんな感じです。

真面目なA社・・・提示価格1,500万円

© タイトル:ブラックジャックによろしく 著作者名: 佐藤秀峰 URL: https://densho810.com/free//

競合B社・・・提示価格1,700万円

© タイトル:ブラックジャックによろしく 著作者名: 佐藤秀峰 URL: https://densho810.com/free//

いつも高値を付けるC社・・・提示価格2,000万円


© タイトル:ブラックジャックによろしく 著作者名: 佐藤秀峰 URL: https://densho810.com/free//


一般ユーザーは一番高い数字を選択してしまうのは当然ですが、実際に相場価格とはかけ離れています。

結果的に、売却に時間が掛かってしまい、最終的に売れた金額は1,400万円だった・・・なんてことも当たり前に起こるのです。

地価が上昇している地域であればそれも良いでしょうけど、日本全国の大部分が地価下落地域ですので、時間が経過すればするほど相場価格は低くなってしまうのです。

自分だけは高く売れる!なんていう幻想を抱いてしまい、欲望に勝てず・・・

と言うのが普通の人間です。

これってだと思いませんか?

不動産の一括査定サイトを上手く利用する

不動産の一括査定サイトの問題点は上記の2点ですが、これを上手く逆手に取る方法があります。

査定価格が高いという事は、不動産業者の買い取り価格も高いはずです。

企業の利益率の問題があるので一概には言えませんが、利益率がほぼ同じと仮定すれば、買取価格を出してもらえば、その企業が考えている本当の価格が見えてきます。

前段の査定価格が絵に描いた餅ではなく、不動産業者が真に売れる価格だと考えているのであれば、買取価格はこんな感じになるはずです。

  • A社 1,200万円
  • B社 1,400万円
  • C社 1,700万円
  • (利益を一定300万とする)

    が、恐らく実際には
  • A社 1,200万円
  • B社 1,150万円
  • C社 1,100万円
  • (利益を一定300万とする)

    といった形になるでしょう。

    この買い取り価格の数字が、不動産業者の本気の価格なのです。

    つまりこの買い取り価格と仲介での査定価格をそれぞれ提示してもらう事で、不動産業者の信頼度が計れるってことなのですね。

    残念ながら、買取価格を提示してくれる一括査定サイトは1つしかありません。




    リビンマッチ以外は、個別で不動産業者に依頼するしかないのが実情です。一括査定の意味ない・・・。

    なので、一括査定サイトを利用する際はリビンマッチが一番優れているのです。


    が、都市部については例外があります。

    信用できる大手のみの査定サイトがあるからです。

    こちらを参考にして下さい。

    不動産の一括査定サイトの利用まとめ

    現状ではリビンマッチを利用し、”仲介”・”買取”の両方の金額を提示してもらう事が、ユーザーが不動産業者を選定する上で、簡単で正しい方法だと言えます。

    いずれにしても、不動産の一括査定サイトを利用する際には、両方の価格を提示してもらい、あなたに合った売却方法と会社を選択するようにしましょう。

    コメントを残す