他人の土地が勝手に「貸し駐車場」になっていた話|特P無断掲載問題と管理責任について



先日、私が管理している物件で、信じ難い出来事が発生しました。


重要ポイント
他人の土地が、無権限の第三者によって「特P」に貸し駐車場として登録され、実際に第三者が利用していました。

これは単なる無断駐車ではなく、プラットフォーム管理責任も問われる可能性がある問題です。

私有地内に見知らぬ車が無断駐車していたのです。


しかも、ただの無断駐車ではありませんでした。


調べていくと、その土地が駐車場シェアサービス「特P」によって、第三者へ有料貸出されていたことが判明しました。


しかし、その土地を登録していた人物には、既に所有権がありません。


つまり、他人の土地が、勝手に「時間貸し駐車場」としてネット上で募集され、利用者が料金を支払って利用していたのです。


事件の経緯


  • 管理物件に無断駐車車両を発見
  • 利用者は「特Pで予約した」と説明
  • 登録者は既に所有権を失った前所有者だった

管理物件に見知らぬ車


物件確認の際、管理地内に見知らぬ車両を発見しました。


最初は単なる無断駐車かと思いましたが、利用者に確認すると、驚きの回答が返ってきました。


「特Pで予約して、お金も払っています」

つまり、利用者本人としては、正規利用の認識だったのです。

登録者は“前所有者”だった


さらに調査すると、駐車場を登録していた人物は、既に所有権を失っている前所有者でした。


つまり、以下の状態です。


  • 現在は他人の土地
  • 管理権限もない
  • 使用許可権限もない

にもかかわらず、駐車場として継続掲載されていたことになります。


しかも、掲載は1年以上継続していました。


ここで疑問が生じました。「プラットフォーム側は、権利確認をしていないのか?」という点です。

特P側の回答


  • 利用者は正規予約者という説明
  • 問題は登録者と利用者との回答
  • プラットフォーム側は責任否定

運営側へ連絡したところ、趣旨としては次のような説明でした。


  • 利用者は正規予約者
  • 特Pに落ち度はない
  • 問題は登録者と利用者
  • 特Pは場所を貸しているだけ

しかし、これは本当に通るのでしょうか。




リスク


今回の件で最も疑問だったのはここです。


プラットフォームは、


  • 土地情報を掲載
  • 利用者を募集
  • 決済を実施
  • 利用を成立
  • 手数料収益を取得

にもかかわらず、


  • 権利確認は十分していない
  • 責任は負わない

という構造になっている点です。


解決方法


少なくとも、継続的に土地利用を仲介するのであれば、以下の確認は必要ではないでしょうか。


  1. 掲載時の所有権確認
  2. 掲載継続時の確認
  3. 定期的な権限更新確認
  4. トラブル発生時の迅速対応

実際に発生した被害


  • 警察対応が発生
  • 管理業務が阻害された
  • 塀設置など実費損害が発生

今回、実害として以下が発生しています。


  • 無断侵入対応
  • 利用者対応
  • 警察対応
  • 現地確認
  • クレーム処理
  • 管理業務阻害
  • 再発防止措置
  • 塀設置工事

リスク


特に大きかったのは、塀設置です。


再発防止のため、緊急的に物理的対策を取らざるを得ませんでした。


これは単なる感情論ではなく、管理責任上、必要な対応でした。


解決方法


重要ポイント
  1. 証拠写真を保存する
  2. 掲載ページをスクリーンショット保存
  3. 警察相談履歴を残す
  4. 塀設置費用など実費を整理する

「不動産業ではない」という説明への疑問


  • 継続的な土地利用仲介を行っている
  • 収益事業として成立している
  • それでも確認義務を否定している

今回、運営側は「不動産業ではない」という趣旨の説明をしていました。


国土交通省にも確認しましたが、同様の答えが返ってきました。

駐車場の賃貸の仲介斡旋は不動産業には当たらないと・・・。

しかし、ここにも大きな疑問があります。


  • 土地利用を仲介
  • 利用料を徴収
  • 継続的に営業
  • 営利事業として成立

にもかかわらず、


「不動産業ではないので確認義務は薄い」


という整理が本当に許されるのでしょうか。


リスク


権利確認が不十分なまま運営されれば、同様の被害は今後も発生する可能性があります。


  • 空き地
  • 相続物件
  • 売買直後物件
  • 管理移行物件

などは特に注意が必要です。


解決方法


不動産管理に関わる方は、一度、自社管理物件が勝手にシェア駐車場登録されていないか確認した方が良いかもしれません。

本件の本質は「無断駐車」ではない


  • 無権限者による営業利用が問題
  • プラットフォーム設計の問題でもある
  • 実際に損害が発生している

この問題を単なる無断駐車として見ると、本質を見失います。


本件の本質は、


「無権限者による他人土地の営業利用を、プラットフォームが長期間成立させていた」


という点です。


しかも、その結果として、実際に第三者が侵入し、管理者側に損害が発生しています。


これは単なる利用者マナー問題ではありません。


プラットフォーム設計と管理体制の問題です。


まとめ


  • 他人土地が無断掲載されていた
  • 実際に利用者侵入が発生
  • 管理者側に実損害が発生
  • プラットフォーム責任も論点になる

今回感じたのは、「ネットサービスだから責任が軽い」という空気の危険性です。

リアルの土地を扱い、リアルに侵入が発生し、リアルに損害が出ている以上、プラットフォーム側にも一定の管理責任や注意義務は求められるべきではないでしょうか。

少なくとも私は、

「知らなかった」
「掲載者が悪い」
「利用者が悪い」

だけで終わらせて良い問題ではないと考えています。

同様の被害に遭う方が出ないことを願っています。


正直、日本全国で同様のトラブルが発生していると思います。
万一利用者の方が車を出せなくなったり、土地の所有者がもっと多大な被害を受けたりした場合には、同様の態度で逃げおおせるのでしょうか?
法律に触れていない立て付けにしているんでしょうけど・・・?

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