「離婚、住宅ローン、家、ローン、財産分与、相談」等で検索された方に読んで頂きたいページです。
仕事上、離婚と家のローンと財産分与に関わる事が多いのですが、実際の離婚は感情の押し付け合いになる事が多く、一般的な法律のラインを越えて、関係なく文句を言い合い、お互いの主張をし続けるケースが多いです。
協議離婚で折り合いがつかなければ、調停、裁判と、泥沼化していき、心も体も疲弊していってしまいます。
費用と時間の無駄遣いとまでは言いませんが、協議離婚でお互いすんなり、すっきり解決できるのであればそれが一番スムーズです。
協議離婚において、ネックになる物が
- 財産分与(住宅ローン含む)
- 親権
- 養育費
- 慰謝料
といった事が多くを占めますが、今回は住宅ローンの部分にスポットを当てて、事例をご紹介したいと思います。
離婚と家のローンと財産分与
今回ご紹介する事例の要件ですが、- 妻の不貞行為があった
- 妻からの離婚要請・・・正当な離婚事由は無し
- 住宅ローンあり・・・オーバーローンの状態、夫の単独債務
- 子供二人・・・14歳と12歳、妻が親権を主張
- 離婚を要望し始めてから、子供を連れて別居、約3か月
といった形です。
これまで、一般的な生活を過ごしていた夫婦の間に起こった離婚劇ですが、皆さんにも起こりるお話です。
妻の行動に変化があってから・・・
これまで無かった妻の夜の外出が増えたのは、1年前の夏の事でした。
急に友達と花火を見に行くとか、BBQをしに行くとか、友達の名前を利用しての週末の夜の外出が毎週のようになりました。
夫の仕事柄平日が休みなので、最初の内は特に気にせず、2か月ほど経過したある日のこと。
その日も友達と遊びに行くとの事で、外出していたそうなのですが・・・
妻が名前を利用した友達が、目の前で買い物をしているではありませんか!
あれれ?
当然、帰宅した後に聞いてみる訳ですが・・・。
今日はA子さんと遊びに行ってたの?
うん。3時間くらいだけど、息抜きになって楽しかったわ(^^♪
・・・あ、当たり前に嘘を・・・
当然、夫は妻の不倫を疑います。
数日間悩んだ結果、夫は知り合いの探偵さんに、妻の行動調査を依頼する事となりました。
そして1か月後・・・・
残念なお知らせです・・・
10月10日 19:00~ 21:00
〇〇市○○町〇〇 〇〇〇男 と 〇〇という建物内で過ごす。
10月17日 19:00~ 21:00
〇〇市○○町〇〇 〇〇〇男 と 〇〇という建物内で過ごす。
その他‥‥
現場の証拠写真がこちらです・・・。
10月10日 19:00~ 21:00
〇〇市○○町〇〇 〇〇〇男 と 〇〇という建物内で過ごす。
10月17日 19:00~ 21:00
〇〇市○○町〇〇 〇〇〇男 と 〇〇という建物内で過ごす。
その他‥‥
現場の証拠写真がこちらです・・・。
・・・な、なんで・・・
よくある話ですね。
立場を入れ替えても、よくある話です。
この事を妻に突き付けた夫は、子供の事を考え、やり直すことを話し合いますが、妻の方は全く取り合わず、
離婚したいから、子供を連れて出ていきます。
夫は理由もわからず、突然家を出た妻に対して、何かの落ち度が自分にあったのか?と自分に問いかけてみましたが、いくら考えてもわかりません。
何の努力もせずに、このまま離婚なんてことも考えられません。
そう、このケースでは第3者から見て、妻側に離婚の正当な事由が見当たらなかったのです。
とにかく一緒に生活するのが嫌!
その間も、妻の不倫相手は別居先に出入りし、子供とも仲良くなっていく始末・・・(この件については別途記事を書きますが、接近できないようにしました)。
踏んだり蹴ったりですよね(~_~)
妻からの離婚要請・・・正当な離婚事由は無し
この状況では何も解決しませんし、子供にもあまり良い影響を与えるとも思えません。
そこで、夫は妻との離婚を承諾してもいいと考えるようになったのですが・・・
当然突き当たる財産分与と親権の問題の壁・・・。
離婚に際しての夫からの条件
離婚に向けての問題点
- パートタイマーの妻に、子供二人を養っていく経済力は当然ありませんが、子供は自分が育てると言う
- 住宅ローンはかなりオーバーローンの状態なので、売るに売れない
- 元々妻の希望でその地域に新築を購入したが、妻は絶対に住まないと言う
- 不貞行為については認めている(相手側も)
この様な問題があり、そもそも離婚したくない(する必要もない)夫としては、金銭的折り合いをつけて、自分だけが被害を被った形だけは避けて、且つ子供が望むようにしよう!と考えました。
その条件がこちら。
離婚に応じる条件
- 自宅は売却し、負債部分は妻側が支払う事
- 不貞行為の慰謝料を払う事
- 住宅を含め、共有財産とみなせるものは折半する
- 親権は妻が持つ
- 養育費は1人につき月〇〇〇〇〇円、成人するまで夫が妻に支払う
という内容でした。
経済的に余裕がない妻は応じる事が難しい条件ですが、至極当たり前の範囲の条件、という内容でした。
自宅については、そもそも妻の希望でその地域を選択し、夫の意志とは全く違う物であった事もあり、妻と子供が生活すればいい様な形だったのですが、生理的に受け付けなくなっているのか、
「絶対住むのが嫌!」
という状況だった為に出した条件ですし、その他は法律に則った一般的な取り決めです。
が、実際は金銭的部分は解決しがたく、生活をしだして初めて経済力の無さを痛感したようです。
しかし、いきなり普段の生活を失った夫の事は全く考えず、自分の主張だけを続けていました。
結果的には、
この条件以外は、正当な理由が無いあなたには、最低5年以上今の別居生活を続けるか、いずれにしても裁判して離婚するしか、離婚を成立させる方法は無いですよ・・・
費用も時間も掛かるだけでは?
もう一度やり直す努力をされてみては?
費用も時間も掛かるだけでは?
もう一度やり直す努力をされてみては?
それだけは絶対に嫌!
結果的には、妻が自身の両親へ相談し、両親がその金銭を負担し離婚が成立しました。
かなり掻い摘んで書きましたが、離婚をするには本人の気持ちだけではどうしようもないことが多々あります。
周囲にも当然影響がありますし、特にこういったケースでは誰も幸せになりません。
離婚を考える際は、まず金銭的・経済的背景を十分に考え、自分の行動に責任を持てるだけの、大人の行動と考えを持っておくべきですね。
不動産うるなび
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