離婚後に住宅ローンの残った家に妻が住む。保証人を巻き込むリスク

離婚時には住んでいた家の住宅ローンの残っいるケースは多く存在します。

この場合、残っている住宅ローンに対してのリスクがある事を認識できてているでしょうか?

もちろんケースバイケースですが、そのリスクが知らない間に忍び寄り、気づきた時には既に手遅れになっている場合も多く存在するので、離婚時に熟慮が必要なのです。

離婚と住宅ローンのリスクとは

離婚時の住宅ローンのリスクとは、債務者(主に元夫)の支払いが滞る事による

代位弁済・競売

が最大のリスクです。

離婚後にその住宅ローンについて、債務者(元夫に設定します)が払い続けれる保証が無い場合が圧倒的に多いのです。

代位弁済から競売の流れ
代位弁済がなされると、一括弁済(全額返済)もしくは任意売却(家を売って返済に充てる)という選択肢しか基本的には無くなります。どちらもなされなければ、競売となり、借金と金利(延滞金)だけが残ってしまうのです。

元夫
慰謝料に養育費、その上家のローンまで払ってたらこっちの生活が成り立たん!
という理由から、知らない間に住宅ローンの返済が滞っているのです。

ではこの事がもたらす悪影響はどんなものがあるでしょうか?

  • 元嫁が子供と生活をしているとすると、家を追い出される

  • 連帯債務のままだと借金がのしかかる

  • 信用情報が汚れる

  • とういうリスクが生じるのです。

    連帯債務のままだと本当に最悪の事態に陥り、3拍子揃ってしまいますので、離婚時には連帯債務を解消しておく必要性があります。

    ただ、連帯債務から外れるには金融機関の条件に合致し、且つ実行しなければいけません。

    よくあるのは、違う保証人を用意するパターンですが、そう言った事が不可能な場合は連帯債務のまま=リスクを背負ったままとなってしまいます。

    この連帯債務から外れる事については、200%の努力をしておくべきでしょう。

    離婚した後にも迷惑かけるなんて最低!

    家を売却してしまう方が良いケース

    以上の事から、住宅ローンが残っている場合で、

    1. 住宅ローン>>家の価値

    2. 連帯債務から外れることができない

    3. 地下が値下がりしている

    4. 元夫の収入が怪しい

    仮に連帯債務から外れたとしても、元夫の給料の兼ね合いで支払いが滞れば、その家から追い出されたりしますし、住んでいなくても慰謝料や養育費に影響を与えます。

    この4点のうち2点以上に当てはまる状況の場合は、家に住む事はせずに、売却してしまい負債にしてしまった方が良いと言えます。

    そうする事で、最初に財産分与時に負債計算されますが、負債については元夫側でローンを支払ってもらうように出来るからです(残債の金額にもよりますが・・・)。

    後日、しかも数年後にやってくる不幸の手紙の方が、最初に負債計算するよりもはるかに大きな負債となってやってくるのです。

    それを考えると、綺麗さっぱり家を処分=住宅ローンを処理するのが正しいのです。

    ただこの場合、残債が残る売却になりますので、経験豊富な人間のアドバイスとサポートが必要になります。

    道筋を整えることが出来るプロが必要なのです。

    数社に査定してもらい、価値を確認した上で、住宅ローンの処理を出来るかどうか、そういったキャリアがあるかどうかの確認が必要でしょう。
    不動産屋はすぐに「何でもできます!」と言いますので、普通に不動産屋に相談するよりはこういったサイトを利用して、具体性や信頼性を確認しながら進めていくのが良いでしょう。

    実際に私はそういった相談にのり、大手や地元の名の通った不動産屋さんよりもその手の仕事を手掛けています。

    聞いていると無責任極まりない、素人か!?というアドバイスをする営業マンもいますので、信頼できるアドバイザーを見つけましょう。

    家を売らなくてもよいケース

  • 住宅ローン<<家の価値

  • 地下が上昇している

  • 元夫が資産家であり、収入が多い
  • こういった場合は、売らずに家をもらう事を考えましょう。

    お金の心配といえば、どれだけ沢山分捕れるか?という心配のパターンです^^

    査定額が低くて後に高く売れるのが一番良いでしょう。

    もしくは高い査定価格で、半分を財産分与で現金化できる・・・。

    いずれにせよこれらの場合は、少しでも自分が得する事を考えれます。

    前項の状況であると傷口をいかに小さくするかという話ですが、これらの場合はいかに自分のメリットを膨らませるか?という話になります。

    あまり困った話ではないですが、慰謝料や養育費等、考えなければいけない事はたくさんあります。

    まずは自分と子供達の将来を優先して、メリットを膨らませましょう。

    こういった話を出来るアドバイザーも必要であれば
    を利用してみましょう。

    不動産屋は利益を伸ばしていくのは得意な人種が多いので、きっとより役に立つアドバイザーが見つかるでしょう^^

    何より無料で相談できるのはとても素晴らしい事です。

    弁護士さんなんかだと費用がかかるし、時間もかかります。

    不動産屋だと家の事については当然わかるとして、ある程度キャリアがあれば離婚についての知識や実務にも対応できるのです。

    離婚経験者だと尚いいかもしれません。

    いずれにせよ、一人で悩んでいても解決しませんし、深みにはまってしまう可能性すらあるので、良きアドバイザーを見つけましょう^^

    また、離婚と住宅ローンの名義変更については難易度が高く、余計な心労が増えてしまうケースもあるので、とにかく早い段階で方向性を決めておくと良いでしょう。

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    宅地建物取引士・行政書士です。 農地の売買、農地転用、任意売却、離婚相談、相続相談をメインに実務を毎日こなしています。 困った時はぜひご相談を!