一括査定サイトの知名度NO.1のイエウールの担当者と久方ぶりに話す機会がありました。
話をしたのは不動産業者を加盟店に勧誘する側の営業者で、広告担当ではありません。
なので、イエウールのホントの所を確認できましたので参考にして頂ければと思います。
目次
イエウールに対する現場の不満とその対応について
イエウールについては、加盟して査定を実際に行っている不動産業者からするとふざけんなよ!?
という部分が正直あります。
その不満な以下の部分についてズバリ聞いてみました。
- 誇大広告について ・・・大げさな、嘘とも言える広告内容が見受けられる
- 媒介成約率について
- 情報の間違いについて
- 専属専任以外は課金
- 任意売却について
例:〇〇市の土地がなんと〇〇〇〇万円で売れた!
机上査定を筆頭に、ただ単に価格評価を聞きたいだけのユーザーが多すぎる
イエウールの誇大広告について
イエウールの誇大広告は、一般のアフィリエイターによるPPC広告などを筆頭に、あり得ない事を謳って査定を勝ち取る形を取っていました。この点については、
参入者を規制し、査定から媒介依頼までの成約率の高い優良な広告者についてのみ残していっています
というお答えでした。
話をしながら、Yahoo!を見てみると・・・
会社名は変わっているが、ほぼ同じ内容のやはりふざけた誇大広告が・・・。
ああ、要は不動産業者からの宣伝広告費を吸い上げる為の誇大広告の中でも、媒介の結果を残したものは残っているわけね・・・。
イエウールの媒介成約率について
媒介成約率は平均して10%前後ですが、20~30%の企業もあります。
その企業のノウハウを蓄積して、他の加盟店へ還元しますので・・・
その企業のノウハウを蓄積して、他の加盟店へ還元しますので・・・
ビジネスですから仕方が無いのかもしれませんが、媒介成功率が10%のものにお金を掛けるのはどうなんでしょう。
しかも価格設定はどうしても高くなりがちです。
1件16,000円の費用なので、1物件あたり160,000円が必要になります。
不動産の単価が下落してしまっている地方では、全く面白くない対費用効果です。
ちなみに私の地域の土地の売買が多い価格帯は、500~600万円です。
この10%の媒介成約率をもって、イキっているのですから、お話になりません。
専属専任以外は課金
他社で既に売却依頼をしている物件において、イエウール経由で査定があった場合には、専属専任以外は課金という恐ろしいルールも存在します。すでに依頼していても、何かしら不満があるから他社へ査定依頼をする
という理論なのですが、単純に売れないから査定依頼する事が考えられます。
狭い町の中で、情報が行き来している業者同士の間で、専任媒介の物件についても課金をするって?
嫌われてくれ!って言っているのかしら?
何の為の専任媒介なのでしょう?
また、仮に話を売主さんとするにしても、売れない原因は当然価格が高い事が理由のTOPに考えられるわけですが、正直な私はその事をズバッと言います。
それはそれで私のスタンスなので構いませんが、誇大広告で期待をして査定依頼をした人からすると、”ふざけんなよ!?”となる可能性は高いですよね?
他所で売却している物を張り切って取りに行くのは私のスタイルではありませんので、この点も気に入らない部分です。
イエウールでの任意売却について
任意売却とイエウールは性質的に向いてないでしょ?
任意売却について謳うのはやめて欲しいね。
任意売却について謳うのはやめて欲しいね。
任意売却のユーザー様についても、イエウールを経由して実績を残させて頂いています。媒介成約率は・・・
というピントのズレたお答え。
媒介成約率なんて、任意売却のユーザーには全く関係ない事です。
聞き取り項目として最低限聞かなければいけない事を無視している・・・システムに無いので、任意売却のユーザー様に対してはそもそも向いていませんので、その改善もお話してみましたが、対応改善は無理だという事でした。
そこでイエウールから提案されたお話が。
地域を絞って頂き、築後20年以内の建物物件だけという条件で査定して頂けませんか?
一見、いい話の様な気がしましたが、これも間抜けなお話です。
残債についての情報が無い以上、査定価格が絵に描いた餅になる可能性が高いからです。
1,500万円で査定したものを2,500万円以上で売らなければいけないという形の可能性が高い訳ですから、この形もお話にならない提案です。
中には残債が無いもの、アンダーローンの物もあるでしょう。
しかしオーバーローンの物も含めて課金されてしまう訳ですから、やはりお話になりません。
イエウールの評判ホントの所
不動産業者側からすると、如何にお金を吸い上げてやろうか?という姿勢しか見えないので、当面は利用する価値が無いシステムだと判断できます。もちろん、地域によって差はあるのでしょうけど、地価が低い所では勝負にならないでしょう。
しかし、逆にユーザー目線で考えてみると、不動産業者をタダでこき使えるのでメリットがあると言えるでしょう。
お金を払う不動産業者はある程度本気になってくれるでしょうから。
価格が吊り上がって売れにくくなる事を除けば、損する事は無いはずです。