不動産屋に売却を依頼しているが一向に売れない・・・どうすれば良いのか?
そんな悩みを抱えている方も多いと思います。
その不動産が売れない理由は?
まずは土地や家が売れない理由を考えてみましょう。
理由を把握する事で解決策は見つかります。
とても簡単な事です。
目次
よくある不動産が売れない理由
不動産が売れない理由のほとんどが次の6つの項目に該当します。- 単純に価格が高い(見た目の問題も含む)
- 需要が少ない・全くない
- 供給が多すぎる
- 事故・事件物件
- 法律的な事
- 依頼した不動産屋が力不足
法律的な事で売却できない事については、政治や現行の制度が悪いとしか言いようがありません。
地域の規制や農振地等、売買について著しく規制されている不動産については、我々如きでは太刀打ちできない壁が存在するので、この場合はあきらめましょう。
残念ながら、それに対処する力も知恵も持ち合わせていません。
- ~
つまり、売れない原因のほとんどが、あなたの欲望のせいであることを認識しましょう。
値段が高すぎる!そんな値段で買えるか!
という買う側の心理が形となって表れているだけなのです。
その事に目を向けずに、”不動産屋の力が無い”と言って、いくつもの不動産業者の看板が掛かっている物件を見かけますが、あまり幸せな結果を迎えている人を見たことがありません。
司令塔が多すぎると空中分解するのは当たり前です。
心当たりはありませんか?
確かに不動産屋の力不足の場合もあります。
しかしそれはほとんどの場合時間が解決してくれるので、根本的な問題を見つめておく必要があります。
この情報化社会で物件情報を流せないという事はあり得ません。
知識不足や営業力不足という事もあり得ますが、賃貸専門の業者でない限り、それも少ないと思います。
仏壇屋に不動産の売却を依頼している・・・というようなアホな事をしない限りは不動産屋の力不足よりも他の原因が強いと思いましょう。
知識不足や営業力不足という事もあり得ますが、賃貸専門の業者でない限り、それも少ないと思います。
仏壇屋に不動産の売却を依頼している・・・というようなアホな事をしない限りは不動産屋の力不足よりも他の原因が強いと思いましょう。
売れない不動産のチェック事項
- 不動産の値段が高すぎないか?
- あなたの地域の需要と供給は把握できていますか?
- 売れない物件を抱えている人の特徴に合致していませんか?
- 覚えてない程複数の不動産業者へ依頼している
- 本業が不動産屋では無い所へ依頼している
売れない不動産は値段が高すぎる
単純に高いというのは一目瞭然でわかりますよね?完全にあなたの欲望が原因です。しかし需要と供給のバランスにおいて高い安いの判断は、一般の方には難しいと言えます。
不動産の需給バランスは刻一刻と変化しているものです。
数年前の感覚や周辺の売却事例などを知っているが為に、それを基準として判断してしまうのですが、需給バランスの変化に気づかない、対応できないのです。
これは不動産業、取り分け売買に携わっていなければ判らない事です。
例えば
広告の反響が全くないというような判断基準があれば良いですが、それが本当かどうかすら判断できないのが現実です。
不動産屋は・・・営業マンは芸人と同じで話を盛る性質があるからです。
しかし、基本的には広告活動をし、一定期間の間に反響が無いのであれば、その物件が高いと市場が判断したと言えます。
その場合は価格を下げることをし、市場の需要に応える必要があります。
需要>供給であれば売れないなんて事はありません。
間違いなく 需要<供給の状況であれば、値段は下がり続けるのが自然の流れです。
地域にもよりますが、3か月スパンくらいでの見直しが必要なのです。
下がり続ける=早く売った方が得な事は理解できますよね?
価格ではなく、時間が命=価格 なのです。
”Time is Money“
需要<供給 の地域であるならば、この事は肝に銘じましょう。
経済の理屈に逆らっても勝ち目はありません。
あなたの地域の需要と供給を把握しよう
この需要と供給のバランスは、不動産屋の報告や意見だけでは判断しにくいケースもあると思います。そこで確認して欲しいのが、あなたの地域のDATAです。
現在全国までは程遠いですが、いくつかの県でそのDATAを集めています。
誰にでもわかる需給バランスの指標となるのが3点あります。
価格の指標
- 人口の推移 人口が減少すれば、購入者が減るので、需要が減ります。
- 離婚率・離婚数 離婚率・離婚件数が高ければ、それだけ空き家率や、住宅ローンが払えなくなり不良債権化=競売等する件数が増えます。
- 耕作放棄率の推移 耕作放棄率が上がれば単純に土地が余ってきます。
高齢化が進むので、空き家や不要な不動産が増加するため、供給が増えます。
人口減少率が高い地域は要注意です。
つまり供給が増えやすいと言えます。
不要な土地が増えるので、供給が増加するんですね。
当然価格が下落します。
もうお分かりですね?
そうなんです。
日本のほとんどの地域において、土地が余っている=値段は下がる
そんな流れの中で価格を高く設定したり、維持しようとするのは愚の骨頂です。
もう一度ご自身で確認をし、欲望と戦う事をお勧めします^^
最後にもう一度言います。
値段が高すぎる!そんな値段で買えるか!
売れない物件を抱えている人の特徴
全部の方に当てはまる訳ではありませんが、売れない不動産を売り続けている人には共通点があります。売れない人の特徴
- 自分の不動産がとても良いものだと思い込んでいる。
- 一定期間経過しても値段を下げない。
- 価格の形成理論を理解していない
売れないのではなくて、自分の欲望に勝てずに売らないのです。
思い当たるフシはありませんか?
明らかに近隣の同等の物件より価格が高いにも関わらず、
あの物件はあそこが・・・で、うちの物件は・・・
なんていう風に、まるで他人から見ると普通の子でも親から見ると超かわいいのと同じで・・・。
何かに負けるのが嫌なんでしょうか?なぜだかそういう傾向にあります。
昔この部分はこうしてああして・・・だから値打ちがあるんだよ・・・
たしかにあなたには値打ちがあるかもしれませんが、他人がその事に価値を見出すかどうかは別物です。
何でも鑑定団に出てくる旦那さんと同じです。
家族のだれもがガラクタだと思っている物を、旦那さんだけはいいものだと信じ込んでいる・・・。ジャカジャン!残念!
お金が絡む事なので、中々割り切るのは難しいです。
これは不動産屋さんでも出来ない、出来ていない会社もあるくらいなので、ある意味仕方ないのかもしれませんが・・・。
解っている不動産屋さんはいざという時には、目の前の利益よりも時間という利益を優先します。
チャンスは何度も訪れません。
買主側はもっといい物件があるだろう・・・と常に考えるのですから、チャンスには必ずバットを振っておくべきなのです。
9回裏ツーアウト満塁。
一打逆転の状況でバットを振らないなんてありえませんよね?
プロの不動産屋は6回か7回にチャンスがやってきた時に必ず勝負するのです。
9回では手遅れになるリスクがあるからです。
自分の物件に値打ちを付ける事がバットを振る事ではありません。
成約になるように前向きに状況を考える事が大切なのです。
その為には、自分の所有する物件のデメリットこそ把握しておき、自分の欲望を抑えれるように準備しておく事が重要ですね。
査定時に確認するポイント。自分でも☑できます。
複数の不動産業者へ依頼するデメリット
複数の不動産業者へ依頼する行為は、地域性もあるでしょうし、情報ルートの多様化というメリットもあるので、絶対にダメと言う訳ではありません。しかし田舎においてのこの行為は、あまり幸せな結果を生むケースは少ないです。
いざ買主が決まりそう!といった時に、残念ながら足の引っ張り合いがされるケースが多々あります。
私はしたことはありませんし、されるばかりですが・・・
え?そんなに安く売るんですか?
(少し高く)買ってくれるお客さんがちょうどいるんで、少し待ってもらえませんか?
こんな感じの一言を言うだけで、売主さんは悩みだし、欲望に負けてしまうのです。
結果、時間だけが経過し、決まらずじまい・・・。
ほんと、性格の悪い奴らの集まりのようですが、現実です。
売れない不動産の解決法
売れない理由のほとんどが、自分の欲望にある事は理解できましたか?需要と供給のバランス、そしてその将来の予想に基づけば、ほとんどの場合”Time is Money“である事がわかると思います。
1年に5%づつ下落していけば、5年で27.6%下落する計算になります。
10年では62.8%です。
実際に私の住んでいる所ではそれくらいのスピードで地価は下落し続けています。
さらに人口が減る事から、歯止めが利くどころか加速する可能性が高いと思っていますので、そういった地域ではやはり”Time is Money“を優先する事をお勧めします。
売れるときに売っておくこと。
具体的根拠があっても、中々自分の欲望には打ち勝つことが難しいですが、自分の子供や孫の為に不動産を残すよりも、現金を残すことを考えてあげてください。
売れない人の特徴に当てはまっていたならば、特に欲望に打ち勝てない可能性が高いので、以下の様な図で下がり続ける地価をイメージしてください。
時間が経てば経つほど傷口が広がります。
まさに地方の不動産価格はこの様な形を形成していますので、死活問題だと認識するようにしましょう。