地方の不動産の価値を考える際に、理解しておくべき3つの公式を具体的理由とともにお伝えします。
3つの公式
- 不動産価格=需要と供給のバランス
- 売れない不動産=負動産は増え続ける
- 高く売る=早く売る
不動産価格=需要と供給のバランス
これはいつの時代でも変わりませんし、他の物であっても経済の基本となる公式です。不動産価格=需要と供給のバランスで決まるのです。
今現在でいうと、お米などはそのいい例ですね。
お米の場合、需要は常に一定数あります。
なので、不作・豊作によって価格の上下が起こり得ます。
現在は何かしらの理由で供給が少ない状態となっており、米価が高騰している訳です。
不動産においても理屈は同じです。
その不動産を所有する事で、何かしらの利益を得る人がいるから、売買が成立する訳です。
東京や大阪などの都市部、地方においては県庁所在地などの地方都市部の不動産価格が高いのは、そういった根本的な公式があるからです。
当然ですよね。
人間が多いほど、需要は高まります。
人間が多いほど、供給が不足しがちになります。
であれば、そこの価格は他に比べて高くなるのは自然な事です。
逆に田舎になればなるほど・・・
全てが逆になり、その価格は低くなります。
この理屈は小学生でも理解できるはずです。
逆に、欲に捕らわれない子供の方が素直に理解できるかもしれないですね。
バブルを経て、不動産で利益を得てきた様な方や、右肩上がりの価格のイメージが刷り込まれている方には、表面では理解していても、踏ん切りや確定ができない部分でもあります。
いずれにしても価格を形成する基本中の基本ですので、覚えておきましょう。
売れない不動産=負動産は増え続ける
地方においては売れない不動産=負動産は増え続けています。これは前段の公式で考えれば理解しやすいですが、
人口が減少している=購入者の減少=需要の減少
団塊の世代からの相続発生が増加=供給の増加
団塊の世代からの相続発生が増加=供給の増加
という2つの事象が同時に起こっているからです。
不要な不動産が増え続けているうえに、不動産を必要とする数が絶対的に減っている・・・
つまり価格の下落が起こるわけですが、既にそれを通り越して、0円=ただでも要らない
という負動産が増えているのです。
当然この現象は人口増加や、何かしらの要因での需要の増加が無ければ加速し続けていきます。
具体例 あなたは大丈夫?

これはとある所の売り物件となっている位置図です。
なんと、近所の4件が全員売却をしている・・・
実際は近所周りで売却している所が他にも存在しています。
現在、単価的な物は大きく変わらず、売却がされている状態ですが、どれも2年以上売却できていません。
私が所有者であれば、半額くらいで売却にトライしてみますが、それでも難しいかもしれないですね。
5年くらい前までは結構人気があった地域なのですが、もうこうなってしまうと・・・・
地域的な問題となってしまっています。
高く売る=早く売る
前段の理由から、負動産は増加し続けます。当然ですが、地方の不動産は価格があって無い様な所へ向かって下落していきます。
だって購入する人が減り続けているんですもの。
売りたい、処分したい人が増え続けているんですもの。
であるならば、少しでも早く売ったり処分しておくことが、結果的には高く売った事になるのです。
前段の地域の様になってしまうと、もう完全に負動産地域と言える形です。
売れない原因が、金額ではなくなってしまっている訳ですから。
要は、そうなってしまう前に処分しておくことが重要だと言う事です。
まとめ
私個人は20年以上、同じような事を言ってきました。理解してくれた方は、
「あの時売っておいてよかった」
という方がほとんどです。
今現在となっては、余りにも具体的になってしまっているため、手の打ちようが無い様な所が増加しています。
この記事を読んで頂いた方は、自分の所有する不動産についての状況判断を、欲得ではなく、公式に当てはめてしておきましょう。
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